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高森明勅
2016.6.14 06:35

ホームグロウン・テロは防げない

6月13日、米フロリダ州で大規模なテロ。

米国史上最悪の銃撃事件とか。

犯人は「イスラム国(IS)」に忠誠を誓う発言をしていたという。

メディアは「これまでの捜査ではISとの直接の関わりを示す証拠は
確認されて
ない」などと報じている。

だが、“直接の関わり”が無くて起きるのがホームグロウン・テロ。

だから有効な対策を打つのが難しい。

アメリカは国家の威信を賭けてIS関連のテロ防止に全力を傾けて
来た。

それでも防げなかった。

外部から指示を受けず、自分が死ぬのも厭わない
ホームグロウン・テロ。

これへの対策は迂遠なようでも、
国家の対外行動で公明正大さを
堅持し、国内の経済をはじめ、
宗教や人種・価値観などで“社会の
分断”を避けるしかない。

しかし、グローバリズムはそれを困難にする。

国際社会ではアメリカへの追従のみを“正義”とし、
国内でも
アメリカ発のグローバリズムを推し進める日本。

この度の惨劇は、わが国にとっても決して対岸の火事ではない。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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